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説教題目

アブラハムの祝福の継承

日付

2023-10-08

御言葉

創12・1~3 ガラ3・7~9

神の国を見ようとしても、正しい場所に視線を注がないなら私たちの努力もむなしいものとなろう。ネズミ算的に信徒が倍加する宣教方法は魅力的ではあるが実際的ではないかもしれない。ではどのようにすべきなのか。
1 聖書の主張 神に反逆した人々を捜し出し、助け出そうとする神の記録が「聖書」である。よてすべての人々に神の愛は注がれ、助け手はのべられている。神が世界を創造されたこと、人間が誕生し、堕落し、そして国々の成り立ちについて聖書は十一章しか費やしていない。そして、第十二章にはいると、神はひとりの人アブラハムを捜し出し、何をすべきか、その具体的な指示を与えられた。「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。・・あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべては、あなたによって祝福される」(創12・2~3)。彼は「多くの国民の父」となる(創17・4)という常軌を逸したはるかな未来に向けての宣言である。このアブラハムへの宣言が、新しい何かが始まるしるしでもあった。神は息子イサクにこう語られた、「わたしはあなたと共にいてあなたを祝福し・・・あなたの父アブラハムに誓ったわたしの誓いを成就する。・・・地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る」(創26・3~4)。イサクの息子ヤコブもまた同じ経験をした。神はヤコブに現れ、こう告げる、「あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり・・・地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福にはいる」(創28・14)。ヤコブには十二人の息子がいて、国の姿があらわれ始める。アブラハムから既に七百年が過ぎていた。そのころすでにアブラハムの子孫は「イスラエル人」として知られるようになり、百万を超える人数になっていた。その生活は難儀を極め、奴隷状態として四百三十年間を暮らし、さらに四十年間、砂漠をさまよう歩いた、ついに、神が昔、約束された土地に入ろうとしていた。指導者モーセをとおして約束の地でどのように生活すべきかを語った。それは神の戒めを守ることだった。神の律法にしたがう生活は、イスラエルのしあわせだけでなく、世界のすべての国々にも示すことであった。
2 祝福の基ダビデ モーセが百二十歳で召され、後継はヨシュアによって受け継がれたが、彼は百十歳で生涯を閉じた。やがてイスラエルの中からダビデが神によって王として立てられた。「わたしはあなたをわたしの民イスラエルの指導者とした。・・・あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。・・・・わたしは彼の王国も王座をとこしえに堅く据える。・・・あなたの家、あなたの王座はとこしえに堅く据えられる」(サム下7・8~16)。いわゆる「預言者ナタンの預言」であり、申命記の歴史の中心である「ダビデ契約」と呼ばれるものである。ギリシャ、ローマ、スペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスのいずれの過去の帝国は没落し、消滅している。満洲国は十三年で消滅した。しかしいまだにダビデの王国は揺るがない。その王国とはどのようなものか。イザヤは見事に答えている。「エッサイの株からひとつの芽が萌え出て、その根からひとつの若枝が育ち、その上に主の霊がとどまる」(イザ11・1)。ダビデの父エッサイは約束されたメシヤの先祖である。ダビデの王座はとこしえに続き、救い主イエスは、このダビデの血筋を通して私たちのもとに来られた。ダビデは前もってメシヤの型をあらわしたのだ。イエス・キリストこそヤ新しい、とこしえのダビデなのである。ダビデは死んだが、それにもかくわらずその王座はメシヤであるイエスによって占められている。それはアブラハムの約束の成就でもあった。パウロはこう記している、「約束は、アブラハムとその子孫に告げられ・・・多くの人を指して『子孫たちとに』とは言われず、ひとりの人を指して『あなたの子孫に』と言っている。このかたは、キリストなのです」(ガラ3・16)。と言い、「信仰によって生きる人々こそ、アブラハムの子であるとわきまえなさい」「あなたのゆえに異邦人はみな祝福される」という福音をアブラハムに予告したと言い、(ガラ3・7~8)「あなたがたは、もしキリストのものだとするなら、とりもなおさず、アブラハムの子孫であり、約束の相続人です」(ガラ3・29)という。イスラエル民族以外の子孫も同じ権利を持っているのだ。
3 祝福の継承の道 アブラハム、ダビデに与えられた神の約束は、今日に至るまで世界中で途切れなく成就している。クリスチャンもまたその一翼を担っている。こうしてキリスト者は初代教会以来、「よき知らせ」伝えるために心を一つにして強い思いに突き動かされて増え続けていった。友人たちや親戚、近所の人たちを招き、個人個人との繋がりを土台にしてネットワークを生み出していった、この現象こそ「回心」であった。結束し、決して孤立せずに何らかのコミュニティを形成していったのである。そして「イエスが神である」という考えに導き、イエスにしたがうことを決断させ、信じたの後の生活の土台を作るよう導き、アブラハムの祝福を継承するように教えたのである。アブラハムの子孫が、イスラエル人、ユダヤ人の子孫であり、イエスを神と信じるキリスト者もまたアブラハムの祝福、ダビデの王国の継承者である。アブラハム契約はダビデ契約に受け継がれ、キリストの王国、神の国として受け継がれている。事実、このユダヤ人を祝福し受け入れた国は歴史上祝福を受けた。スペインは、ユダヤ人を受け入れた時、世界一の国になった。その後ユダヤ人がその国を追われたとき、スペインは滅び、彼らを受け入れポルトガルが盛んになった。しかしユダヤ人を迫害しだした後、衰え、彼らを受け入れたオランダが栄えた。しかしそこ去ってユダヤ人を受け入れたイギリスは豊かに栄えた。しかし迫害を受け去ったユダヤ人たちは移り住んだアメリカは世界最大の帝国となったのである。日本もまた満洲建国時代、ユダヤ人保護を考えたが実現しなかった。日本の敗戦後、ユダヤ人の保護を企てた過去の動機を神はご存知で、敗戦後の日本を立ち直らせ、世界での驚異的な復興をもたらした。これからの道はアブラハムの祝福原則に即してイスラエルを祝福するかにかかっている。みことばにしたがう民として行くかが、日本の今後を決める要であろう。

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