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「偉大なるアガペーの愛」

  この世を動かす力には二つあります。一つは憎しみと怒りの力です。怒りには世を破壊する力があります。人を殺す力を持っています。いま一つは愛と赦しの力です。これらは和解と平安をもたらし、祝福をもたらします。

1祈りが変える

   この憎しみと怒りをもたらすのはサタンで、この世を地獄にし、神は私たちのこころに愛と赦しを植え付け天国をもたらします。わたしたちが伝道のために全世界に出て行くには間違った感情と否定的な態度を改め、これ以上執着しないことが必要です。過去の出来事よりも重要なことは、間違った感情や偏見を以って物事を考えないことです。そのためには祈る必要があります。そしてじっくりと熟慮することです。そうすると人がさまざまな関係を持っており、一つを否定してしまうと、芋づる式に大事な人との関係まで破壊してしまうことに気づくはずです。

 日本を愛して宣教に来られる人はすべてが親日派であるわけではありません。ある人は両親が日本の軍隊で残虐な行為を受け殺された人もおります。しかし祈っているうちに神様が日本を愛しておられることを示され、言いようもない恥ずかしさを覚えて悔い改めました。神様がこんなにまで愛しているのになぜわたしが日本を憎むことができようか、と示されたのでした。日本が福音化されなければ、アジアの平和はやってきません。かくしてその方は日本を祝福してくださいと祈りだしました。神の御心に従いますと祈りました。

 主イエスは、弟子たちに告げました、「敵を愛し、あなたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい」(ルカ6章27節)と言われたのです。それどころか、頬を打つ者の方にもう一方の頬をも向け、上着を奪う者に下着をも与え、持ち物を奪う者から取り変えそうともするな、人に貸す時は何も当てにせずに貸しなさい、そうすればたくさんの報いがあると言うのです。つまり愛は奇跡を生み出すのです。

 主イエスは行動的でした。そのために祈れと命じたのです。祈れば愛するようになり、祈れば人が変わります。家庭が変わります。民族が変わります。しみだらけの心がきれいになって行きます。イエス・キリストがわたしたちのすべての罪と過ちと失敗を贖ってくださったのですから、このイエスさまを感謝して神の御前にささげるのです。そのとき神は満足を以ってわたしたちを赦し、お互いの間にある憎しみと怒りを取り除いて下さいます。私たちはお互いに競争し、批判し、否定し合うなら、だれもが滅んでしまいます。

2愛と赦し

今日、一番重要なことはなんでしょうか。愛と赦しです。イエス様の最大のメッセージは敵を愛しなさいと言うことでした。純粋な愛、変わりなき愛、永遠の愛、無条件の愛を示さなければなりません。これはどうしようもない放蕩息子を赦し、愛する愛です。このような愛のために、神はイエス様を十字架につけ死なされたのです。 つまり愛とは死なのです。損失なのです。死ぬ程までに愛するとは、感情で処理できるものではりません。愛は決して気分でもありません。飢え渇きでもありません。自己犠牲であり、自己放棄なのです。死をもってまで人間を愛されたこの神の愛をギリシャ語でアガペーと呼びます。男女のエロスの愛ではありません。友情などのフィロスの愛でもありません。まったく報われないかもしれない愛なのです。にもかかわらずイエスは、「報い」があると言われるのです。 神は愛であると聖書は告げます。諦めない愛、変わらない愛、忍耐強く、徹底した愛です。つまり、神の命じる愛の行為を実行する時、人生に疲れ果て自暴自棄になっていた人が生き返り、傷が癒され、貧しさや呪いが離れ去ってしまうのです。自分から報いを手に入れるのでなく、報いが彼方からやってくると言うのです。このような愛に触れた時、初めは信じられないかもしれません。疑心暗鬼であるかもしれません。しかし手を差し出して、その恵みを握りしめる時、変えられるのです。奇跡が起こるのです。

適用

どうか神の恵みに触れてください。まず神に出会うことです。イエス様を信じることは難しいことではありません。神の言葉を信じ、従うだけです。自分が犯した罪が大きくても神の愛を信じ、おすがりするのです。驚くべき変化と祝福がやってくることでしょう。


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