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「霊力とタラントンの譬」

2016/10/09

   旧約時代には法則を犯すものを罪としたが、イエスは成長しないのを罪とした。夜は11時まで、朝は5時に起きて勉強をすべきなのに怠けて勉強しなければ、罪を犯しているとした。この事をイエスは『タラントンの譬』で弟子たちに教えた。

 

 

1 成長して目的を達成する

 

   イエスが譬で語られたのは、神が我々に5タラントン、2タラントン、1タラントンを託されたとき、もしそれを十分に用いずそのまましまいこんでいるならば、叱られると言うのである。人間には不思議な才能が与えられており、もしこれを働かせるならば、学問に、芸術に、ビジネスにおいて無限に発展させてゆくことができる。ところがこれを用いなければ退化する。なにやってもうまくいかないと諦め、ついには自暴自棄となり、酒を飲み、博打に手を出し、タバコを吸って憂さを紛らわすのであっては無限の力は発揮できない。それどころか人生を駄目にしてしまう。だから私たちは何何をすべしと言うことを守るに止まらず、さらにイエスによって示された全人類が神の子となる所まで進んでいく目的を持たねばならないのである。そのためには宇宙全体を考えるような意識の拡大が必要であり、自国の利益のみを考えて他国の利益を考えなければ争いは止まないし、時には平然と侵略を正当化するようになる。また儲けることに夢中になって化学肥料を使いすぎると、川魚が住めなくなって、人間自身が困るようになることだってある。神と共に生き、成長し、神の目的をめざすにはそれなりの姿勢を保たなければならない。これには7つの段階があるが。それが正しく踏み越えられていく時、霊力を得る、と賀川豊彦は教える。

 

2 罪悪の7段階

 それによるならば、第1段階は、「生命」。生命を大事にすれば私たちは、力を得て、ますます成長していく。ところが天を否定することによって起こる神との絶縁は、ちょうどヒューズがとんだり、ショートしていたら電流が通じないように、力を得ることも、成長することもない。堂々巡りの人生を歩むのは「罪」であり、聖書では、的外れのことを「罪」と言う。第2段階は、「力」。このように生命を大事にするならよいのだが、そうでないと平気で泥棒したり、平気で喧嘩するようになる。神から与えられた力を乱用する。自分の力なのだから何に使っても良いと考えるようになる。経済力、政治力などもそうである。自分の金でギャンブルをして何が悪いと考えるのもその一例である。ところがこれが旧約的に言うならば「神からその力を盗んでいる」のだ。第3段階は、「成長」である。このように誤ったところに力を使うのであるから神の目的を遂行するための成長、発展は全くない。成長するどころか退化する。酒や煙草、ギャンブルでどれだけ多くの人が失敗していることか、ちょっと想像すればわかることであるが、自分だけは大丈夫と思い込んでいる。そしてその結果、マイナス的人生に陥る。これを「退化」と呼ぶ。第4段階は、「変化」。いずれにしても人生には変化がつきものである。その変化をいかに受け止めるかと言うこと、その変化を神の必然と考えない人は、その変化が偶然と思い込んで好き勝手をするし、混乱したり、失望したり、ぬか喜びをしたりする。そして行くべき道を踏み外すのである。第5の段階は、「選択」。選択を誤ると、迷いに入る。混乱に陥り、解決のつかないような紛争に陥る場合もある。したがって正しい選択がなされなければ、前進はない。第6の段階は、「方法」(法則)。正しい選択がなされぬまま、たとえ巧妙にこなしていったとしてもその方法が間違っていてはどん底に向かってしまう。方法論を正しく組み立てずに突き進んでも満足した結果は得ない。人間がどのような法則で生きているのか、を解明することが大事なのはここにある。第7の段階は、「目的」。「命と霊の法則」に生きるなら、天の保証する神の子となれるのである。神の人間創造の目的を理解して神の栄光を表現できるものとなる。それどころか、この地上に生まれたことが決して偶然でなく、神の計画、賜物であることに気づくのである。このように神は人間を救い出し、御自身の目的に生きることを願っておられるが、人間は神に逆らい、戦争を起こし、内乱をはじめ、生命を傷つけて生き、環境を破壊し、神の栄光を傷つけている。ところが神はこのような人間を愛し、癒して下さる。この神の愛を贖罪愛と呼ぶ。これはどこに現われたかと言うと、イエスが人々に嫌われていた一人の税務官吏の所にやって来て、わざわざ食事を共にしたり、その人の家に泊まったりしたことに現われている。誤解や損失を受けても、軽蔑されても、イエスはどんな落ち込んだ人でも引き上げたいと思って接したのである。。

 

 

 適用 

 イエスは、この7つの段階、つまり生命、力、成長、変化、選択、方法(法)、目的を神の前に敬虔に歩みさえすれば、よいと言った。これが「霊力」を得る道である。自分の生活だけが楽しければよいというだけでなく、収入もなく困っている人々のために一生懸命に働いて、それらの弱っている人すべてを享受される神に結び付け、引き上げる愛をもって働くようにこの『タラントンの譬』を語られ、神の国とはこのようなものだと言って語られた。1タラントンの者は主人のために儲けなかったので「怠け者」と呼ばれ持っているものまで取り上げられた。わたしたちには困っている人、弱っている人のために祈る力さえ与えられているのにそれすらもしなかったなら怠け者と呼ばれ、ますます落ちていく。私たちはこの多くの人々の人生の崩壊を食い止め、支えるために力を注がねばならないのである。これが神の国に実際なのだとイエスは弟子たちに教えたのである。このような神の恵みを信じ、罪ある人々、失敗した人々、悲しむ人々のために働く者でありたい。

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